入国カードきちんと書かなきゃ入国できぬ
ビザが必要な国や必要ない国さまざまですが、入国するときにパスポート以外に自分についての説明を記入しなければならないことがあります。「入国カード」と呼ばれるもので入国審査の時には、パスポートと一緒にこれを提出します。国によって違いますので、必要な国では書かないといけないし、必要のない国ではそもそもカードが存在しません。入国審査官はこの内容を見て入国審査し、パスポートにスタンプを押すのです。この内容が間違えていたら、入国させてもらえないかも!ということで入国カードについて書いていきます。
筆者も10回は書いてますよ。
出入国カード?出国カード?入国カード??
国によってはカードが変わります。出入国カード(Embarkation Disembarkation Card、EDカード)と一体型になっているカードやそれぞれ入国カードと出国カードが別になっているもの、片方しかないものなどがあります。日本人が日本を出入国するときには省略されるので必要ありません。なお、税関申告書は必要です。このページでは触れていませんが税関申告書も別に提出する国もありますのでご注意ください。
忘れて痛い目をみるもの…それは
ボールペンです。飛行機の中でCAさんに言ったら借りたり貰えたりすることもあるかも知れません。筆者も貰ったことがあります。でも無い事が多いです。筆者は隣に座っていためっちゃ大柄なスーツ姿の黒人にペンを貸したことがあります。なくなったり貸したりすることを考えて2,3本手荷物の外ポケットなどに忍ばせておくといいですね。
入国カードっていつもらえるの?
入国カードには色々なことを書く必要があります。英語だったりフランス語だったり基本的にはその国の言葉と第二公用語で書いてあることがあります。英語では書いてないこともあるので注意が必要です。ただ、英語しかできないのであればこちらが書き込む内容は英語でもいいのではないでしょうか。筆者は英語で書いてます。
この入国カードに書き込む内容、事前に調べておきたいですよね。ではいつ貰えるのでしょうか?
1.日本から出発する前に旅行会社に手配してもらえることがある
必ずもらえるわけではありませんが旅行会社が持っている場合は、事前に入手することができます。但し無制限にあるわけでもないので費用が掛かることもあります。またそもそもない場合が多いです。あればラッキーくらいに考えておきましょう。
2.飛行機の中で配られる。
飛行機でその国に移動中、到着前くらいで配られるケースがあります。比較的このケースが多いと思われます。但し、必ずではないですしカードが少ない場合は配られなかったりすることもあります。同じ路線に乗っていても「ごめんね、今回カードないんだ」って言われることもありました。
飛行機の中で配られるときには「何語にしますか?」と聞かれることがあります。日本語のカードはあまりありませんが一応聞いておきましょう。なければ英語か自分の分かる言語を申し出ましょう。現地語、英語、第二公用語とその飛行機の出発した国の言葉の入国カードが用意されていることが多いようです。
3.入国審査の場所で貰う。
最終手段であり、かつ入国審査の場所でしか手に入らないこともあります。また国によってはあまり整備されておらず、どこにも入国カードがないなんてことも。パスポートコントロール(入国審査)の列に並んでパスポート出したら「あなた外国人でしょ?入国カード書いてよ」「いやどこにもないですよ」「じゃ、上げるから書いてきてね」って書いた後にまた列に並びなおすなんてこともあります。こういう時は入国に時間がかかります、そういうものだと思ってあきらめましょう。
あれっ、私の入国カード違いすぎ・・!?
入国カードの入手方法をいくつかご説明していますが、事前に入手した時や飛行機で貰った時に現地に置いてある入国カードとフォーマットが変わっているケースがあります。見た目が違うときや紙の質が違うとき、書いてある内容が違うものもあります。筆者の経験上少しなら違うものでも出して問題ないはずです。入国審査官がこれダメって言ってきたら書き直しましょう。2,3回見た目が変わっている入国カードを出しましたが一度も書き直すよう言われたことはありません。フォーマットが変わり、必要な内容が追加された場合は新しいフォーマットで書かないといけないかもしれませんね。
入国カードの意味を考えよう
入国カードは国が入国してきた人を管理するために用意しています。パスポートは審査が終わったら返してしまうわけですから、誰が何のために入国したかを保管するにはこのようなカードがあると便利になるわけです。国によってどう使うか、そもそも保管するだけかもしれませんが定型フォーマットで書いてもらう必要があるのです。
他にはパスポートに書かれた人と同一人物かを確認するため手書きで入力させているかもしれませんね。
入国カード/出国カードの書き方
筆者の最近行った国のいくつかのカードから必要になった内容を書き出しておきますので、入国カードを記入する必要のある国に行く場合は事前に自分の内容でメモしておくといいかもしれません。基本的に英語での説明書きが併記されていることが多いですが、第二公用語がフランス語やスペイン語の国も多いのでそちらも書いておきます。似た内容がありますが、国によって表現が異なるので一番近い内容を見て書いておけばいいと思います。
何度か確認したのですが間違いがあればご連絡いただければ修正します。
英語 | フランス語 | スペイン語 | 日本語 |
male/M/Mr | M(ムッシュ) | masculinos | 男性 |
Mrs. / Ms. | Mme.(マダム) | 既婚女性 | |
Miss | Mlle(マドモアゼル) | 未婚の女性 | |
femeninos | 女性 | ||
estado civil | 結婚歴 | ||
Male/Female(M/F) | 男性/女性 | ||
last name / family name / surname | Nom / nom de famille | apellido / nombre | 苗字 |
first name / given name | prénom | nombre de pila / primer nombre | 名前 |
maiden name | nom de jeune fille | 旧姓 | |
birth date | date de naissance/ Un anniversaire | fecha de nacimiento/ Un cumpleaños | 生年月日 |
place of birth /country of birth | lieu de naissance | lugar de nacimiento / PAIS de nacimiento | 出身地 |
nationality | nationalité | nacionalidad | 国籍 |
profession Occupation | profession | profesión / ocupación profesion | 職業 |
home permanent address | Adresse permanente | dirección permanente | 住所 |
country of residence | Pays de résidence | País de residencia | 居住国 |
street/ city/ town | Rue/ cité /ville | calle/ ciudad / | 居住住所 |
address in 国名 / Contact address in the 国名 | adresse en 国名前 | その国での滞在先(ホテル名、住所) | |
length of stay in the国名 | 滞在期間(日数など) | ||
Passport No | Numéro de passeport | Numero de pasaporte | 旅券番号 |
date and place of issuing / place of issue | date et lieu d’émission | 旅券の発行日と発行地 | |
Date of expiry | Date d’expiration | Fecha de expiración | 有効期限(旅券) |
issuing authority | autorité de délivrance | la autoridad emisora | 発行機関(旅券) |
trip no/ fligth No. / Arrival fligth | numéro de vol | vuelo no | 飛行機便名 |
arrivting from / Port of last departure | 出発地 | ||
destination | 目的地 | ||
port of embarkation | port d’Embarquation | 最初の搭乗場所 (乗継した場合の出発地) | |
purpose of visit | but de la visite | propósito de la visita / motivo principal del viaje | 訪問目的 |
signature | signature | firma(del extranjero) | 署名(パスポートの署名と同じに) |
決まり文句のようなものがあればいいのですが第二公用語として使われている国の場合、説明書きになっていて辞書を調べてもしっくりくる言葉が出てこないケースが多いです。このため事前に何を書くかを調べておいた方が良いでしょう。入国カードが飛行機の中や入国審査場で入手できた場合はスマホで調べるにも通信できない可能性がありますのでこの辺りもご注意ください。
入国カード書き方のポイントは?
パスポートの内容を反映させる
半分くらいはパスポートに書いてある内容です。パスポート番号や氏名などを書き写すので間違えないように気をつけましょう。
出発地、目的地
入国カードであれば「どこから来たのか」を書くことがあります。出国カードであれば「どこへ行くのか」。トランスファーがある場合はあくまで乗り継ぎなので通常最終目的地を書くものと思われますが、国によっては「日本?どこ?」になるので筆者の場合は経由する国の名前もカッコ書きで書くようにしています。経由地で滞在する場合はもちろんその国を書きます。国ではなく都市名(空港の地名)を書くこともありますがどちらでもいいと思います。
例:目的地が「アメリカ経由日本」なら 「Japan (via. America)」
職業の書き方
これはだいたい決まり文句です。
会社員 | OFFICE WORKER |
公務員 | GOVERNMENT OFFICIAL |
学生 | STUDENT |
技術者 | ENGINEER |
医者 | DOCTOR |
自営業 | PROPRIETOR |
無職(幼児など) | none |
他には思いつきませんが当てはまらない場合は調べておいた方が良いかもです。近いものがあればそれを選んでもいいと思います。
ホテルについて
筆者の経験では滞在場所については主なホテルが限られる場合はホテル名だけでも問題ないと思いますが、ホテルが非常に多い場合は都市名とホテルなどと特定できるようにした方がよさそうです。厳しい国では住所を書く様に言われるかもしれませんが筆者はホテル名しか書いたことないです。
もしホテルではなく知り合いの家などであれば住所を書くことになりますね。
出国カードはどこにあるのですか?
入国カードがある国は出国カードもあることが多いです。ではどこにあるか?出国審査の場所にあるケースが多いですが航空会社のチェックインカウンターにある場合もあります。出国審査の場所にある場合は入手してすぐに書くことになりますからちょっと大変ですね。筆者はいつも入国カードを出す前に写真で写しています。書く内容は同じようなことが多いですから参考に出来るわけです。国によりますが入国審査や出国審査の場所は写真を使わないように指導されることもあるので取り上げられないように注意しましょう。